「語彙力」。こどもにも、大人にも、必要な力ですね。
国立国語研究所の恒例イベント『ニホンゴ探検』には、毎回たくさんの小学生が訪れて「ことば」を学び、楽しんで帰ってくれますが、ふだんから語彙力を身につけていくにはどうしたらいいのでしょうか。

今日の一冊は、その語彙力を育てる方法をまとめた本です。執筆者は、国立国語研究所 日本語教育研究領域の石黒圭 教授と、音声言語研究領域の柏野和佳子 准教授です。(柏野先生は『ことば研究館』辞書引き出前授業の記事でもお馴染みですね。)
語彙力をつけるための面白い問題がたくさん載っています。大人もこどもも一緒に、ぜひ、楽しく取り組んでみてください。
著者 |
石黒圭 、柏野和佳子 |
出版社 |
KADOKAWA (出版社の詳細ページへ) |
出版年月日 |
2018年10月20日 |
ISBNコード |
ISBN 9784046021700 |
価格 |
1,400円+税 |
目次 |
第1部 「言葉の意味」が語彙力の基礎
- 第1章 使える語彙が増える辞書引き
- 第2章 想像力で語彙が増える多義語
- 第3章 意味のつながりで語彙が増える類語
- 第4章 起源の違いで語彙が増える語種
- 第5章 組み合わせで語彙が増える語句
第2部 上手に使う「言葉のセンス」をみがく
- 第6章 内容を豊かにするかざり言葉(形容詞)
- 第7章 イメージを伝えるオノマトペ(擬音語・擬態語)
- 第8章 何にでも使えるコソア言葉(指示詞)
- 第9章 流れを示すつなぎ言葉(接続詞)
- 第10章 場面で変わる文体(話し言葉と書き言葉)
|
出版社の紹介文より
学習の根源、「語彙力」を育てれば、勉強が好きになる!
小学校からはじめたい語彙力を伸ばす方法をくわしく説明!
いろいろな言葉をしれば、想像力も広がり、表現できる世界も広がります。その上、教科書も理解して読めるようになり、勉強でつまずかないようになります。
では、どのように語彙力を獲得するのがよいのでしょうか?この本では具体的に、楽しい問題とくわしい解説を通して示します。
一生役立つ語彙力を、小学生から育て始めましょう!
石黒圭
ISHIGURO Kei
いしぐろ けい●国立国語研究所 日本語教育研究領域 教授、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。一橋大学社会学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。
複数の国語教科書の編集委員を務めるほか、小学館『例解学習国語辞典11版』編集委員として辞書の編集にも携わる。
著書に『よくわかる文章表現の技術(全5巻)』(明治書院)、『語彙力を鍛える』(光文社新書)、『豊かな語彙力を育てる』(ココ出版)、『大人のための言い換え力』(NHK出版新書)など多数。
柏野和佳子
KASHINO Wakako
かしの わかこ●国立国語研究所 音声言語研究領域 准教授。東京女子大学文理学部卒業、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は語彙論。
『岩波国語辞典』『広辞苑』(以上、岩波書店)、『学研新レインボー小学国語辞典』(学研プラス)の改訂に携わる。
小学校等で辞書引きの出前授業を行う。
共著書に『日本語文字・表記の難しさとおもしろさ』(彩流社)、『なぜだろうなぜかしら 10分でわかる!四字熟語』『なぜだろうなぜかしら よんだ100人の気持ちがよくわかる!百人一首』(以上、実業之日本社)など。