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2021.11.24 2021年11月24日 書籍

書籍紹介『文系研究者になる―「研究する人生」を歩むためのガイドブック』(石黒圭 教授)

国立国語研究所には時おり、中学・高等学校の生徒さんから、研究発表授業のための質問メールが届きます。その中には、「将来は研究者になりたい」と熱心に資料を調べてくれる生徒さんもいて、頼もしい限りです。大好きな研究を続けて一生を送りたいという希望をかなえるためには、どういった覚悟と知識が必要なのでしょうか。

その子たちが大学、大学院へと進む際に、ぜひ読んでもらいたいのが本書『文系研究者になる―「研究する人生」を歩むためのガイドブック』です。

書影『文系研究者になる』
石黒圭 『文系研究者になる―「研究する人生」を歩むためのガイドブック』 研究社

「本書は、「研究する人生」を始めるにあたり、研究者の世界がどのような仕組みで成り立っているのか、その世界を生き抜くために必要な知識は何かといった情報を網羅したマニュアルです。大学院での生活や、就職後の人生で出会うさまざまな場面とキーワードを本書にぎっしり詰めました。」(本書「まえがき」より)

文系大学院生や将来、大学院進学を目指している人はもとより、進路に悩んでいる若手研究員や、学生を指導する立場の教員にとっても、役立つ一冊と言えるでしょう。ぜひ一度、手に取ってみてください。

出版社の紹介文より

「キャリアプランを立てにくい」「進むと破滅」とも言われる文系大学院。それでも好きなことを研究し、それを生業とするために、いつ、何をすればよいのか。文系分野の大学院生・若手研究者の抱く、素朴な疑問に丁寧に答えます。迷ってもつまずいても、一歩ずつ、「研究する人生」を前に進めるための必読書。

(研究社のサイトより)

文系研究者の世界を生き抜くのに必要なワード20
きちんと説明できたら、1問5点で、合計で100点になります。 (本書「まえがき」より)
著者 石黒圭
出版社 研究社 (出版社の詳細ページへ
出版年月日 2021年10月26日
ISBNコード 978-4-327-37907-0
価格 2,700円+税
目次 序章 研究への道

第1章 決める(決断)
1.1 受験生の決断
1.2 大学院進学の準備
1.3 大学院進学後の考え方

第2章 考える(思考)
2.1 研究の基本
2.2 研究テーマの探索
2.3 研究課題の設定
2.4 考えるコツ

第3章 読む(文献)
3.1 文献を読む
3.2 文献データベースを調べる
3.3 引用の作法

第4章 調べる(調査)
4.1 調査とは何か
4.2 質的調査
4.3 量的調査
4.4 調査の実際
4.5 既存のデータの収集

第5章 話す(発表)
5.1 ゼミ発表
5.2 学会発表
5.3 面接

第6章 書く(執筆)
6.1 修士論文の執筆
6.2 学術論文の構成別執筆法
6.3 学術雑誌への投稿
6.4 投稿論文のチェック項目
6.5 査読者とのやりとり
6.6 博士論文の執筆

第7章 つながる(関係)
7.1 学内でつながる
7.2 学会でつながる
7.3 社会とつながる
7.4 デジタルでつながる

第8章 生きる(生活)
8.1 研究の中断
8.2 経済的な問題とキャリア
8.3 専任研究者として生きる

おわりに
参考文献
索引

※ 詳細は、出版社の紹介ページをご覧ください。
https://books.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-37907-0.html