Vol. 6 (2019年9月発行)
今回は創立70周年特集号です。年表のほか、過去の報告書で代表的なものを選んで書評を掲載しました。以下、国立国語研究所の庁舎に関する歴史を簡単にご紹介します。
【表紙写真左上】
1948年(昭和23年)12月20日の創立から約6年間、明治神宮外苑にある聖徳記念絵画館(新宿区霞ケ丘町)の一部を庁舎として借用しました。途中で、山本有三邸(現在は三鷹市山本有三記念館)や新宿区立四谷第六小学校の一部を分室として借用していたこともあります。
【表紙写真左中】
1954年(昭和29年)10月1日から千代田区神田一ツ橋の一橋大学所有の建物を借用・移転し、研究所全体が1ヶ所に統合されました。現在は学術総合センターが建っています。
【表紙写真左下】
1962年(昭和37年)4月1日、北区稲付西山町(現在の北区西が丘)へ移転し、初めて自前の建物で研究を行うことが可能になりました。現在は国立スポーツ科学センターに隣接する味の素ナショナルトレーニングセンターの宿泊施設アスリート・ヴィレッジが建っています。
【表紙写真右下】
1976年(昭和51年)9月30日、改築した本館(図書館、講堂、総務部なども配置)が竣工しました。10月には日本語教育センターが発足しました。写真は創立50周年(1998年)の頃のものです。
【表紙写真右上】
2005年(平成17年)2月1日、現在の立川市緑町に移転しました。立川新庁舎竣工(しゅんこう)記念式典・祝賀会においては、心理学者としても著名な河合隼雄氏(当時の文化庁長官)が「国語研究所は新しい時代に応じた国語施策を充実させていくうえで、なくてはならない機関です」との祝辞を述べました。
(横山詔一)
2019年9月30日発行
編集 : 国立国語研究所研究情報誌編集委員会
発行 : 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所
〒190-8561 東京都立川市緑町10-2
電話 : 0570-08-8595(ナビダイヤル)
協力 : くろしお出版
デザイン : 黒岩二三[Fomalhaut]
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