ことばの波止場

Vol. 10 (2021年9月発行)

編集後記

『ことばの波止場』の第十号です。

表紙は「ニホンゴ探検2021」の紹介画像です。ニホンゴ探検は、子どもたちが国語研で「1日研究員」となり、クイズやミニ講義を通じて、ことばの不思議に触れていくというものです。子どもだけでなく大人も楽しめる一般公開イベントですが、新型コロナ対策で昨年と今年はオンラインで開催しました。今回の特集は「研究者コミュニティに開かれた国語研2」で、国語研が所外の研究者から研究計画を公募して実施された研究プロジェクトに関するものです。まず「新領域創出型(公募型)プロジェクト」のうち、1つのプロジェクトについて成果を紹介しました。次に「共同利用型(公募型)プロジェクト」のうち、3つのプロジェクトを取り上げました。これらの記事は、前回の第九号と同じく、研究者コミュニティに利用していただく大学共同利用機関としての国語研の役割の一端を紹介するものです。公募型の研究プロジェクトはさまざまな分野をカバーしていることを実感していただけると幸いです。

コラムは、7月に『言語学バーリ・トゥード: Round1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』(東京大学出版会)の話題作も刊行され、今、もっとも言語学の魅力を素敵に発信されている川添愛先生にご寄稿いただきました。

研究者紹介は、窪田先生、小磯先生、山田先生の3名を取り上げました。また、書評は3点の研究書を紹介しました。

今後も国語研の活動を広く知っていただくために、本誌の充実をはかる工夫をかさねていきたいと考えています。

(横山詔一)

国語研 ことばの波止場 vol.10

2021年9月30日発行
編集 : 国立国語研究所研究情報誌編集委員会
(柏野和佳子(委員長) 、井上文子、五十嵐陽介、福永由佳、横山詔一、松本曜)
発行 : 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所
〒190-8561 東京都立川市緑町10-2
電話 : 0570-08-8595(ナビダイヤル)
協力 : くろしお出版
デザイン : 黒岩二三[Fomalhaut]
https://www.ninjal.ac.jp/
©National Institute for Japanese Language and Linguistics