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2019.03.12 2019年03月12日 イベント報告

富山大学で「方言モバイル・ミュージアム」が行われました

2019年2月12日(火)~19日(火)、富山大学附属図書館中央図書館にて「方言モバイル・ミュージアム~消滅の危機にあることばと方言」が展示されました。

これは富山大学人文学部と国立国語研究所との共催により実現したもので、方言の保存と復興に関心をもってもらうことを目的としています。中央図書館の方によると、訪れた人がついつい自分の方言についてしゃべり始めてしまうような面白い場となったようです

にぎわうモバイルミュージアム会場

あなたも方言を展示してみよう

また、2月14日(木)には木部暢子教授(言語変異研究領域)がレクチャーする「あなたも方言を展示してみよう」が行われました。

「あなたの出身地では ”ばんそうこう” をなんと呼ぶか?」をシールを貼ることで表してもらう参加型の言語地図や、音声データを利用し、クイズ形式で琉球諸語を学べるパネルを作成した話など、木部教授からは今回の展示の楽しみ方とさまざまなアイデアが披露されました。

木部暢子先生

「どういった展示方法なら、みんなが方言に興味を持ってくれるでしょうか?人が飽きない展示を考えてみましょう。」と呼びかける木部教授。

講義の様子

約50名の受講者はみな熱心に聴講されていました。

取材カメラを構える人

この企画には富山の地元メディアを中心に多くの取材が行われ、みなさまの関心の高さがうかがわれました。当日の様子は、下記の媒体でもご覧いただけます。

マスメディア掲載情報

タイトル 媒体
ゲームをしたり音声を聴いたり 全国の方言を学ぼう ※動画あり
(www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20190214192212&MOVE_ON=1)(2019年02月14日)
チューリップテレビ
消滅危機の方言 富大でパネル展 学生に楽しみ方説明
(www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190217/CK2019021702000255.html)(2019年2月17日 )
中日新聞CHUNICHI Web
日本の方言地図、富大にお目見え 五福キャンパス(2019年2月14日) 富山新聞
方言の面白さ伝える巡回展 19日まで、富山大/富山県(2019年2月14日) 朝日新聞 富山版
「方言ミュージアム」巡回展 : 「ばんそうこう」を何と言う?国立国語研が富山大付属図書館で /富山(2019年2月14日) 毎日新聞 地方版
コラム「風車」(2019年2月15日) 北日本新聞 社会面

この展示は、消滅の危機にある各地の「ことば」を次世代に残すことを目的として、さまざまな地域の大学や公共施設を巡回しているものです。展示はわかりやすく、楽しい内容となっています。みなさまの地域に「方言モバイル・ミュージアム」が巡回します際には、ぜひ気軽にお立ち寄りください。