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2019.08.30 2019年08月30日 イベント報告

写真と参加者の感想でふり返る「国立国語研究所 オープンハウス2019」

7月20日、「国立国語研究所  オープンハウス2019」はおかげさまで多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。今回は「ニホンゴ探検2019」と同時開催ということもあり、大学生・大学院生と共に熱心な一般参加者の姿も見受けられました。みなさまからお寄せいただいた感想とスナップ写真で、当日の様子をふり返ります。

オープンハウス2019 ポスター発表

昨年に引き続き、オープンハウスのメインといえば、ポスター発表!国語研の全教員・特任研究員が参加者と対話をしながら、自らの研究活動を紹介しました。

国立国語研究所オープンハウス2019 にぎわう会場の様子発表者は1時間半での二交代制となっており、ポスター数は全35。興味深いポスターが多過ぎて、全てはとても回り切れなかったという感想も…。会場は常に多くの参加者でにぎわっていました。

山口昌也 先生
No.2 山口昌也 准教授(音声言語研究領域) 「観察支援システム FishWatchr を用いたディスカッション練習の観察と振り返り」
朝日祥之 先生
No.4 朝日祥之 准教授(言語変異研究領域) 「北海道方言に見られる経年変化ー道内4都市における調査結果からー」
  • 遠方のため迷いましたが、思い切って足を運んでみて本当に良かったです。自分の将来を考える糧にもなり、大変わくわくしました。
  • どのような研究をしているのだろうと思って参加しましたが、とても説明がわかりやすく、興味を持てるポスターがいくつもありました。また来年も参加したいです。
  • 正直、ポスターの展示発表は時間が足りないくらいでした。日時が合えばまた参加したいです。
  • 方言学、消滅危機言語に関心があり訪れました。木部先生に丁寧な解説をいただき、大学の卒論は方言研究にしようと思いました。方言アイデンティティの危うさについても貴重なご意見をいただき、改めて地方に生まれた私たちが、他を排除することなく日本語を愛する一人として方言を残していくよう努力する必要を感じました。
木部暢子 先生
No.6、7  木部暢子 教授(言語変異研究領域) 「危機言語・危機方言の記録と記述と復興」 「コーパスを使った方言研究」
岡 照晃先生
No.8 岡照晃 特任助教(コーパス開発センター) 「UniDic―コーパスアノテーションのための電子化辞書―」
宇佐美 まゆみ 教授
No.10 宇佐美まゆみ 教授(日本語教育研究領域) 「みんなで協力して作って使うWEB日本語教材とは?-共同構築型多機能データベースNCRB(Natural Conversation Resource Bank)の教材作成機能について-」
窪田悠介 先生
No.12 窪田悠介 准教授(理論・対照研究領域) 「統語コーパスを用いた言語研究の試み : 日本語の等位接続構造制約をめぐって」
  • それぞれのトピックがとてもオリジナリティがあって、また、ことばというのが色んな分野につながっていて、無限の分析の切り口があると感じました。
  • とても豪華で贅沢なイベントだと思いました。どの先生方の研究も大変興味深く、知的好奇心が刺激されました。また開催されるようでしたら、友人や後輩を連れて来たいと思います。
  • いろいろと興味深い話が聞けてたのしかったです。窪薗先生の説明がとてもわかりやすくて面白かったです。山崎先生の「あれ」の用法もとても勉強になりました。(日本語)学習者に教える時に取り入れてみたいと思います。
山崎誠 先生
No.17 山崎誠 教授(言語変化研究領域) 「話し言葉における代名詞「あれ」の用法―母語話者と学習者の違い―」
小木曽 智信 先生
No.18 小木曽智信 教授(言語変化研究領域) 「コーパスで日本語の歴史を探る―「通時コーパス」プロジェクトの取り組み―」
井上文子 先生
No.25 井上文子 准教授(言語変異研究領域) 「依頼表現の地域差」
窪薗晴夫 先生
No.28、29 窪薗晴夫 教授(理論・対照研究領域) 「元号のリズムと日本語の韻律構造」 「対照言語学的観点から見た日本語の音声と文法」
  • 自分の関係する以外の先生方が、どういう内容の研究をされているかはあまり知らなかったので、とても興味深かったです。ていねいにたくさん説明していただき、ありがとうございました。
  • 柏野さんのポスター発表目的で来館しました。三浦しをんさんの『広辞苑をつくるひと』を読んで興味を持ちました。たいへん勉強になりました。今後、国語研のHPを見てみようと思います。
  • 今はまだ卒業していないが、今日のオープンハウスに来て、いつか研究所で働ければいいと思いました。これからも熱心に日本語の勉強に励みたいと思います。
No.31 石黒圭 教授(日本語教育研究領域) 「話し合いで「読む技術」が上がる」
柏野和佳子 先生
No.35 柏野和佳子 准教授 「用例分析に基づく国語辞典情報の見直し(その2)」

暑い中ご参加いただいたみなさまには、研究者・スタッフ一同心より感謝申し上げます。国語研では、研究者向けのシンポジウム・講演会・講習会を始めとして、さまざまな催し物を開催しています。詳細は国立国語研究所公式サイトに掲載してある「新着ニュース」や「近日開催の催し物」をご覧ください。

また、今回のオープンハウスで使用した発表ポスターは、下記のサイトにて公開しています。