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2020.01.24 2020年01月24日 イベント報告

開催報告:第14回 NINJALフォーラム「私の日本語の学び方」

2019年11月30日(土),一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)にて第14回NINJALフォーラムが開催されました。このフォーラムは国立国語研究所がどなたでも参加できる公開講演会として毎年開催しているものです。

パネルディスカッション

今回は「私の日本語の学び方」がテーマとあって,日本語教師や日本語教育に興味を持つ学生,地域で外国人へのサポートをされている方が例年よりも多く参加してくださいました。参加者全体を見ても初めて参加された方が約7割と,テーマへの関心の高さがうかがわれます。講演内容は講師陣の貴重な体験談が満載で,参加者もスタッフもウィットに富んだ話にどんどん引き込まれ,何度も笑い声をあげる楽しいフォーラムとなりました。会場からは,あっという間に終了時間が来てしまったことを惜しむ声が聞かれました。フォーラムの様子は後日『国語研ムービー』として公開いたします。

「私の日本語の学び方」講演のようす

講演1 「私の日本学び ~アラビア語母語話者の効果的日本語習得の多面的アプローチ~」
アルモーメン・アブドーラ(東海大学 教授)
講演2「障碍と言語習得 : 外国人視覚障碍者からみた日本語学習の可能性と課題」
モハメド・オマル・アブディン(学習院大学 特別客員教授)
講演3 「なぜ,演劇で日本語教育?」
平田オリザ(劇作家 / 演出家 / 大阪大学 特任教授)

みなさまの感想(アンケートより)

  • モハメド・オマル・アブディンさんの視覚障害のハンディを乗り越えての日本語獲得への並外れた努力,ガンバリに感激しました。
  • アブドーラ氏の内容で指導の具体的なヒントを得られて参考になった。
  • 平田先生のレクチャーが特に秀逸だった。双方向性が良かった。
  • 平田オリザ先生のお話が大変分かりやすく,目からうろこ…という印象でした。
講演4 「『生活者としての外国人』の日本語学習 ―調査から見える多様な学び―」
福永 由佳 先生
福永由佳(国立国語研究所 研究員)
講演5 「地域の住民として学び,協働し,貢献するということ ―縦断調査の結果から」
野山広(国立国語研究所 准教授)

みなさまの感想(アンケートより)

  • 福永先生がテーマとされていた「在日パキスタン人の日本語学習」という切り口は,これまで意識したこともなく,とても新鮮でした。
  • 現在は日本語学校,専門学校で仕事をしていますが,将来は地域の日本語教育に関わりたいと考えています。野山先生の話は大変参考になりました。地域で,どのようにかかわればよいのか模索中です。

講師によるパネルディスカッション

パネルディスカッション
司会  :  石黒圭(国立国語研究所 教授・左端)

みなさまの感想(アンケートより)

  • 日本語学(国語学)を学びたい学部生です。いろいろな視点に触れることができてとても勉強になりました。
  • 初めての参加でしたが,大変充実した時間を過ごさせていただきました。平常に行っている授業を改めてみつめなおし,実のある対応に心がけていきたいと痛感いたしております。
  • 幅広い知見とご経験をお持ちの専門家からのお話は,日本語学習の先にある背景事情と多文化共生に向けてのコミュニケーションにも及び,深く考えていくきっかけを与えていただきました。身の回りで「対話」を重ねる努力をしていこうと思います。

参考記事