6月30日(土)、立川市立立川第三小学校の3年生3クラスを対象に、『辞書引き』の出前授業が行われました。
立川市内の小学校には、今までも『ジュニアプログラム』として出前授業をお届けしてきましたが、今回の授業はそのご縁から「ぜひうちの小学校にも」と校長先生から嬉しいリクエストをいただきました。
授業を担当したのは、”国語辞典の専門家” 国立国語研究所の柏野和佳子 准教授です。
当日は、学校公開日ということもあり、教室にはたくさんの保護者がみえていました。
まずは、辞書のしくみや使い方を学習します。黒板に書いてあることばがどの順番で辞書に並んでいるかを理解します。
続けて、柏野先生自作のテキストを使い、「意味の不思議」を学習します。クイズを解きながら、ひとつのことばにはたくさんの意味があり、同じことばが別の意味に変化することもあるということを理解します。そして、国語辞典にそれらがどう書いてあるかをみんなで確認していきます。
次に、「国語辞典と勝負!」です。辞書に載っていることばに、自分なりの語釈(ことばの説明)をつけてもらいます。発表された語釈に、うなずく保護者の姿もありました。
最後の問題は、意味の多いことばさがしです。「かお」「め」「くち」、辞書に載っている意味の数を調べましょう。数が多いのはどのことば?
では、辞書に載っている意味の数が、非常に多いのはどのことばでしょうか?大人用の辞書には、さらに多くの意味が載っています。
授業の終わりでは、児童や保護者のみなさんに向けて、「ふだんから、知っているつもりのことばも、親子でどんどん辞書引きをしましょう。」というメッセージが伝えられました。
皆さまも、家にある辞書をぜひ手の届きやすいところに置いて、まめにことばを引いてみませんか。辞書に親しむことで、語彙と表現力が広がっていきます。
国立国語研究所では、児童・生徒が「ことばっておもしろい」と感じてくれるようなプログラムを実施しています。広く所外から参加者を募集して行う出張イベントのほか、学校へ出向いての出前授業も行っています。
詳しくは、下記のリンクをご覧ください。