10月7日(金)、国立国語研究所に、新潟県立長岡高等学校2年生のみなさんと引率の先生(合計23名)がいらっしゃいました。
国語研では、学問の楽しさやすばらしさを知ってもらうため、「職業発見プログラム」(https://www.ninjal.ac.jp/events/visit/#occupation)として中学生・高校生の見学を受け入れています。
今回は、研究所内見学(約40分)と講義(約60分)の内容でご案内しました。
まずは、2班に分かれて研究所内の見学です。
生徒のみなさんが興味津々に見学されていたのは「研究図書室」です。国語研の図書室は、全国で唯一の日本語に関する専門図書室です。
図書室に入るとまず、論文集や学術雑誌の最新号がずらりと並んでいます。蔵書は和書・洋書あわせて図書約16万冊、雑誌で約6000種に上ります。
「すごい! 先生の書いた本もここにあるんですか?」と生徒さんが見学案内を担当した岩崎拓也 特任助教に質問をしていました。
図書室全体の説明を受けた後は、『日本言語地図』『方言文法全国地図』をご覧いただきました。
これらは全国の方言の地理的分布を一望できるようになっています。
生徒のみなさんは、珍しい方言を探したり、研究の過程はどうだったのだろうと想像を膨らませたりしながらページをめくっているようでした。
研究所内には所員が行っている様々な研究のポスターが展示されており、どのような研究をしているのか見ることができます。
また、国立国語研究所とはどのような機関なのか、歴史を紹介する展示パネルもあります。この展示はウェブ上でも見ることができます。
次に川端良子 特任助教より「話し言葉の研究をしていて高校生の頃の自分に教えたいこと」というテーマで講義がありました。
話し言葉によるコミュニケーション、つまり会話や対話について扱った講義です。「講義を通じて、コミュニケーションについて、改めて考えさせられた」と生徒のみなさんから感想をいただきました。
また、川端特任助教自身の、研究者になるまでの過程についても紹介がありました。生徒のみなさんが進路を考えるうえでの参考にしていただければ嬉しいです。
国語研の見学をご検討されている方は、こちらのページをご覧ください。