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2022.01.24 2022年01月24日 イベント案内

「令和3年度危機的な状況にある言語・方言サミット(気仙沼大会)」開催のご案内

2022年1月29日(土)~30日(日)、宮城県気仙沼市にて、「令和3年度危機的な状況にある言語・方言サミット(気仙沼大会)」が開催されます。

国語研からは、木部暢子 特任教授(言語変異研究領域)が事前収録した映像で登場します。今回はオンライン同時配信(YouTube Live)で行われます。消滅の危機にある言語・方言に関心のある方でしたらどなたでも参加可能なイベントです。(参加無料、参加申し込みは本サミット終了時まで受け付けます。

「令和3年度危機的な状況にある言語・方言サミット(気仙沼大会)」開催のご案内

新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、気仙沼中央公民館(宮城県気仙沼市)に集まっての開催は取りやめ、Zoomを利用しての開催に切り替えます。そのため、プログラムにも変更が生じています。

開催趣旨(出典 : 文化庁公式サイト)

我が国における言語・方言のうち、消滅の危機にあるものについて、ユネスコが平成21年に発行した “Atlas of the World’s Languages in Danger” の内容を踏まえて文化庁の委託した調査研究の成果、東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する文化庁の委託した調査研究の成果、消滅の危機にある言語・方言に関する最新の調査研究成果及び、消滅の危機にある言語・方言を抱える各地域の取組状況等について、国民に周知し、共に考えることを通して、各地域における消滅の危機にある言語・方言の状況改善につなげる。

開催概要(同上)

日時 2022年1月29日(土)13:30~17:30
2022年1月30日(日)9:30~14:30
会場 オンライン配信(YouTube Live)
参加費 無料
お申し込み・詳細 参加申し込みは本サミット終了時まで受け付けます。詳しくは以下のページをご覧ください。
当日の資料も掲載されています。

主催・共催 文化庁、宮城県教育委員会、気仙沼市、気仙沼市教育委員会、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所、国立大学法人東北大学、国立大学法人琉球大学、国立大学法人北海道大学アイヌ・先住民研究センター

プログラム(同上)

2022年1月29日(土)
13:30 開会式
13:45 被災地方言の状況と保存・継承の取組報告
大野眞男(岩手大学)
14:15 基調講演「東北方言の魅力を語る―気仙沼方言を通して―」
小林隆(東北大学)
15:15 休憩
15:30 被災地方言の聞き比べ
柾谷伸夫(八戸)、北村弘子(釜石)、尾形幹男(気仙沼)
伊藤恵子(名取)、渡辺美智子(都路)、藤枝安子(茨城)
16:00 休憩
16:10 被災地方言による語り披露
北村弘子(釜石)
田口綾子(気仙沼・本吉)
及川睦美(気仙沼・金成沢)
菊田和枝(気仙沼・大島)
小野田明子(気仙沼)
大友静子(気仙沼)
千葉千賀子(気仙沼)
渡辺徳子(都路)
17:30 終了
2022年1月30日(日)
09:30 開会
09:35 危機言語・方言の判定尺度 ※(※は事前収録した映像を使用します。以下同様)
木部暢子(国立国語研究所)
09:50 危機方言の現状と取組の状況-なぜ継承していくことが大切なのか―
木部暢子(国立国語研究所)
10:15 アイヌ語学習の現状と課題
北原mokottunas 次郎太(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)
10:45 ユネスコ危機言語・方言の聞き比べ
荒田このみ(アイヌ語・十勝)、山丸賢雄(アイヌ語・白老)、川上絢子(八丈)、鈴木るり子(奄美)、大田利津子(沖縄)、来間玄次(宮古)、山城直吉(八重山)、宮城政三郎(与那国)
11:00 休憩
11:10 被災地方言による語り披露
藤枝安子(茨城)
関下斉(八戸)
千葉涼子(弘前)
柾谷伸夫(八戸)
伊藤恵子(名取)
11:55 休憩
13:15 協議「民話を通した方言継承の可能性」
大野眞男(岩手大学・進行役)
櫛引祐希子(大阪教育大学)
佐藤千晶(みなと気仙沼大使、フリーアナウンサー)
柾谷伸夫(八戸、はちのへ童話会)
伊藤恵子(名取、方言を語り残そう会)
14:25 大会宣言・閉会式
14:30 終了

※ 敬称を略しました。※ 都合により変更となる場合があります。