2020年10月,歴史的文字画像データが横断検索できる「史的文字データベース連携システム」(https://mojiportal.nabunken.go.jp/)が稼働しました。このデータベースには,これまで人類が書いてきたさまざまな文字の画像(主として漢字)が約150万点も収録されており,どなたでもご利用が可能です。この連携システムには国立国語研究所も参加しています。
下記の画像は「国」という字の検索結果です(一部を表示)。研究者はもとより,書道や歴史,古文書に興味がある方にとっては,大変興味をそそられる文字が見つかるのではないでしょうか。
文字画像を眺めるだけでも楽しいデータベースです。ぜひ,お好きな文字を1文字入力し,検索してみてください。お子様と一緒に字形を比較したり,文字の成り立ちを考えてみるのもいいですね。文字が持っている歴史と新たな魅力が感じられますよ。
日本と台湾の研究機関(東京大学史料編纂所,奈良文化財研究所,国文学研究資料館,国立国語研究所,京都大学人文科学研究所,中央研究院歴史語言研究所/数位文化研究中心(台湾))が,かねてより蓄積してきたデータベースの連携運用を目指して,協議・開発を重ねてきたシステムです。
この連携ポータルを通じて発信される情報は,すべてオープンデータを原則としており,ユーザーは自由にデータを2次利用することが可能です(creative commons CC-BY SA 相当)。詳しくは,東京大学のプレスリリース資料(PDF)をご覧ください。