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2020.11.02 2020年11月02日 お知らせ

誰でも自由に利用できる! 東アジア漢字文化圏で最大の文字コレクション「史的文字データベース連携システム」が稼働

2020年10月、歴史的文字画像データが横断検索できる「史的文字データベース連携システム」(https://mojiportal.nabunken.go.jp/)が稼働しました。このデータベースには、これまで人類が書いてきたさまざまな文字の画像(主として漢字)が約150万点も収録されており、どなたでもご利用が可能です。この連携システムには国立国語研究所も参加しています。

中国漢代から日本の近世にいたるまで、さまざまな文字を収録

下記の画像は「国」という字の検索結果です(一部を表示)。研究者はもとより、書道や歴史、古文書に興味がある方にとっては、大変興味をそそられる文字が見つかるのではないでしょうか。

「史的文字データベース連携システム」検索結果画面表示(日本語)
「史的文字データベース連携システム」 検索結果画面表示(日本語)

文字画像を眺めるだけでも楽しいデータベースです。ぜひ、お好きな文字を1文字入力し、検索してみてください。お子様と一緒に字形を比較したり、文字の成り立ちを考えてみるのもいいですね。文字が持っている歴史と新たな魅力が感じられますよ。

「史的文字データベース連携システム」とは

日本と台湾の研究機関(東京大学史料編纂所、奈良文化財研究所、国文学研究資料館、国立国語研究所、京都大学人文科学研究所、中央研究院歴史語言研究所/数位文化研究中心(台湾))が、かねてより蓄積してきたデータベースの連携運用を目指して、協議・開発を重ねてきたシステムです。
この連携ポータルを通じて発信される情報は、すべてオープンデータを原則としており、ユーザーは自由にデータを2次利用することが可能です(creative commons CC-BY SA 相当)。詳しくは、東京大学のプレスリリース資料(PDF)をご覧ください。