日本語が母語であれば自然と使い分けている「ことば」のひとつに、「分かる」と「知る」があります。
昔、うちの祖母が、こども時代の古い集合写真を持ち出してきて、「どの子がばあちゃんか分かる?」と聞いてきたことがあります。私は祖母のことをよく知っていましたが、こども時代の姿は知りません。この場合、「どの子がばあちゃんか分かる?」とは言いますが、「どの子がばあちゃんか知ってる?」という言いかたはしませんよね。
なぜこの場合、「知ってる?」だと不自然な日本語だと感じるのでしょうか?
日本語を学んでいる外国の方に「なぜ”知ってる”ではおかしいのですか?」と聞かれたら、みなさんはどう答えますか?
日本語教育のための文法研究が専門の砂川有里子先生が「分かる」と「知る」の違いについて、わかりやすい記事にしてくださいました。