第1号(1999年10月1日発行)
多くの日本人にとってテレビはとても身近なものです。そのテレビで、どのような単語がどれほど、また、どのように使われているのか。その実態を探ろうとして行ったのが「テレビ放送の語彙調査」です。テレビのことばは音声と画面の両方で伝えられますが、そのどちらも雑誌や新聞などとは違ってアッという間に消えていきます。それを大量に記録し、どんな単語が何回使われているのかを一つ一つ数えていくのです。その結果、どんな番組でどんな単語がよく使われるのか、番組本編とコマーシャルとではどう違うのか、アナウンサーやタレントでは、また、同じアナウンサーでも男性と女性とではどう違うのかなどについて、いろいろなことがわかってきました。詳細は3冊の報告書にまとめていますので、『テレビ放送の語彙調査 I ―方法・標本一覧・分析―』や『テレビ放送の語彙調査 II ―語彙表―』もあわせて、ぜひご覧ください。
テレビ放送の語彙調査 III
国立国語研究所編 大日本図書発行
平成11年4月刊
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。