国語研の窓

第2号(2000年1月1日発行)

終了報告:日本語教育衛星通信講座

平成11年11月16日(火)

日本語衛星講座の仕組み

地球上の離れた地域の間で,同時刻に,双方向的に顔を見ながら授業ができる…ひと昔前には夢のような話でしたが,今は実現化が進められています。衛星通信を使った日本語教育の可能性を探る文化庁の試みが11月16日に行われました。国立国語研究所も会場の一つとなりました。東京・大岡山の東京工業大学,韓国の韓国外国語大学校と,赤道上に静止している通信衛星・スーパーバードで結ばれたわけです。

国立国語研究所の5階講堂にはテレビ画面が4台置かれ,日本語教師,日本語教育関係者,日本語研究者が50人ほど集まりました。朝10時半から午後5時まで,時間を忘れさせる濃い内容の衛星通信講座が進行しました。敬語などを扱う上級者向けの口頭表現授業が行われましたが,それは日本の留学生と韓国の日本語専攻の学生たちの討議や寸劇をもとに進行し,さらに,ロールプレイ,スピーチ,相互講評などからなるものです。授業の間にも,教師への説明や会場にいる人々との質疑応答などがなされ,午後の全体協議では,さらに討議が深まりました。

衛星通信を活用した日本語授業の可能性を見るだけでなく,それをどう教員研修に応用できるかを考える上で,様々な収穫をもたらしたと思います。

 

『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。