国語研の窓

第3号(2000年4月1日発行)

ことばフォーラムの御案内

「フォーラム」というのは「広場」という意味の外来語です。国立国語研究所では、市民の皆さんと御一緒にことばについて考えたり話し合ったりできる「広場」のような機会を、「ことばフォーラム」と名付けて1年間に3回程度催すことにしています。平成12年度の第1回は、以下のように開きます。前半で研究所員からのお話をお聞きいただき、後半では御参加下さった皆様とお話しするという内容です。たくさんの皆様の御参加をお待ちしております。どうぞお出かけください。

日時・場所

日時 平成12年5月13日(土)午後2時から午後5時まで
場所 国立国語研究所 講堂(5階建て建物の5階にあります)
入場無料

テーマ 年齢とことば

ことばは時代とともに変わっていくものです。その一方で、ことばは一人の人の中で年齢とともに変わるものでもあります。子ども時代のことばから、若者時代のことばを経て、壮年時代のことばへ、ことばはどんなふうに変わっていくのでしょうか。

予定

前半 講演

  1. 年齢とともに変わることば 杉戸 清樹(言語行動研究部長)
    ことばを覚えて話し始める子どもの時代から、社会に出ていろいろな人とことばを交わすおとなの時代まで、人はことばを使いながら年齢を重ねます。ことばは年齢とともにどんなふうに変わるのでしょうか。
  2. 「若者ことば」から「オジサンことば」へ 尾崎 喜光(言語行動研究部第一研究室長)
    最近はいろいろなことばの調査で「若者ことば」が話題になっています。その一方では、とくに男性が中年になってから使い始める「オジサンことば」というのもあるようです。そういうことばは実際にどんなふうに使われているのでしょう。
  3. 教室の中での子どものことば 當眞 千賀子(言語教育研究部第一研究室 研究員)
    学校の教室で、子どもたちは友達や先生とどんなふうにことばを交わしているのでしょうか。そのことばにはどんな特徴があるのでしょう。教室の中で生き生きと交わされることばのやりとりの姿をあらためて見つめてみましょう。

後半 御来聴のみなさんと研究所員が輪になってことばについて話し合います。

第2回、第3回については、下記のとおり予定しています。

内容等の詳細は、次号(7月1日発行)において紹介します。

◆第2回 平成12年8月8日(火)
夏休み中の中学生、高校生を対象としたことばに関するフォーラム
◆第3回 平成12年11月11日(土)
一般社会人を対象にしたことばに関するフォーラム

問い合わせ先:国立国語研究所 庶務部庶務課庶務係

  第3回「ことば」フォーラム:http://www.ninjal.ac.jp/archives/event_past/forum/03/

『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。