西が丘時代の新築・改築の様子
国立国語研究所の全景〔北区西が丘の現庁舎〕
本館(5階建て,左)と研究棟(3階建て,右)は2階の渡り廊下でつながる。本館の左に旧図書館,手前に見えるのは倉庫(旧車庫)。
国立国語研究所は,昭和23年12月20日の創立以来,何度か移転・改築を重ねてきましたが,来年はじめには立川市に移転する予定です。本紙ではこれまで何度かにわたり,かつての棲(すみ)家を紹介してきました。地図で見ると,東京都内での移転といっても,距離が離れていることがお分かりいただけるでしょう。
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最終回の今回は,西が丘時代の特に前半,新築・改築の様子を駆け足でたどってみます。
新庁舎ひろうの会 昭和37年10月15日
旧陸軍兵器補給廠跡に移転し,初めて自前の建物で研究を行えるようになって半年。研究組織も創立時の2研究部6研究室から4部10室に。言語地図など,各研究の解説や展示を行いました。
図書館竣工(しゅんこう) 昭和40年3月
ようやく,書庫と閲覧室を備えた本格的な図書館を持てました。
漢字テレタイプ 昭和40年11月
24列×25行で並ぶ600のキーを,両足のペダルで区別して,2400字が入力できました。
電子計算機室竣工 昭和41年1月
3月,待望の電子計算機(HITAC3010)導入。新聞の語彙(ごい)調査など,計量研究の時期に。
研究棟(現2号館)竣工 昭和49年3月
4月,日本語教育部が発足し,体系・行動・変化・教育・計量と合わせ6研究部に。
本館(現1号館)竣工 昭和51年9月
10月に発足した日本語教育センター,及び図書館,講堂,総務部などが配置。
- 昭和43年,巣鴨~志村(現・高島平)間で都営地下鉄が開業。通勤が便利に。
- 昭和46年,北区西が丘に地名表示変更。
- 平成13年4月,独立行政法人化。組織改編で管理部及び3研究部門(研究開発・日本語教育・情報資料)に。
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。