近日完成!『方言文法全国地図』全6巻
『方言文法全国地図』の最終巻第6集が,まもなく刊行されます。これをもって,全巻が完成します。
第6集「表現法編III」は,待遇表現(敬語)をおもな対象とした80枚の地図を収録します。
日本全国の敬語を扱った等質な資料が公表されるのは,これがはじめてです。下の図は,中の1枚を略図にしたものです。敬語にも様々な方言上の違いがあることが分かります。実際の地図では,もっと詳しく各地の語形を見ることができます。どうぞ,お楽しみに。
(大西 拓一郎)

『国語年鑑2005年版』
昭和29年の創刊以来半世紀にわたって,日本語の研究情報に関する基礎的な文献として重用されてきた『国語年鑑』の2005年版を,このほど刊行しました。
- 第1部「動向」…第2部を資料とした文献の動向,及び本研究所の「ことばに関する新聞記事見出しデータベース」を資料とした社会における動向について,分析を行いました。
- 第2部「文献」…2004年中に発表されたものを中心として,日本語に関する図書や,雑誌に掲載された文献,そして日本語に関する内容を含んだ総合雑誌(月刊誌)の特集・連載・対談を,それぞれ目録の形で一覧できるようにまとめました。図書と雑誌文献については,利用しやすいよう分野別に掲げています。加えて,図書・雑誌・総合雑誌の発行所のデータも掲載しました。
- 第3部「名簿」…日本語にかかわりの深い個人や学会・団体等の情報を掲載しています。
- 付録CD-ROM…第2部のうち「刊行図書」「雑誌文献」のデータを,PDFファイルとテキストファイルの2種類の形式で収めました。
『国語年鑑』:http://www.ninjal.ac.jp/publication/catalogue/kokugo_nenkan/
『日本語教育年鑑2005年版』
『日本語教育年鑑』は,国内外の日本語教育の現況や日本語教育研究の動向についての情報を掲載しています。
- 第1章 特集「書くということの意義」
国内の地域社会にもさまざまな背景を持った外国籍住民が増え,読み書きも含めた総合的な日本語学習への支援が必要となってきています。 また, 大学等では, 書くことの技術的側面や評価基準の在り方について検討されるようになりました。 ここでは,書くということはどういうことなのかという根本的な問題と,文章表現を指導する上での留意点や評価の在り方を取り上げています。
- 第2章 日本語教育の動向
日本語教育関係機関・団体からの2004年度の活動報告を掲載しています。
- 第3章 日本語教育関係機関,助成研究課題
関連学会・教師会,助成財団等のリスト,関連領域の文部科学省科学研究費補助金採択課題等を掲載しました。
- 第4章 日本語教育文献
2003年4月から2004年3月までに発行された日本語教育関係の図書,論文のリストを掲載しています。
国立国語研究所日本語教育部門では,各種日本語教育関連文献(報告書など)のほか,地域日本語教室で作成された教材等を収集しています。これらを作成された際には,日本語教育部門資料室担当あて御寄贈いただけると幸いです。
『日本語教育年鑑』:http://www.kokken.go.jp/nshiryou/
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。