第37号(2008年10月1日発行)
国立国語研究所は,韓国のソウル市にある国立国語院と学術交流協定を結んでいます。学術交流の一環として,7月22日(火),横山詔一,丸山岳彦,朝日祥之の3名が,国立国語院を訪問しました。
午前中は,国立国語院の李相揆(Lee Sang Gyu)院長と懇談しました。言語調査の成果を政策へ結びつけることの大切さや,日本・韓国・中国を始めとしたアジア圏の中で言語資源を整備していくことの重要性などについて話し合いました。
午後には,国語研究所の3名が,「言語変化のS字カーブによる鶴岡市の共通語化予測」(横山),「『現代日本語書き言葉均衡コーパス』の設計と構築」(丸山),「言語生活の現在」(朝日)と題した講演を, 1時間半ずつ行いました。
各発表の後には,国立国語院の研究者から多くの質問が寄せられました。特に,国民がどのように言葉を使っているか,どのように言葉を意識しているか,といった言語生活に関する話題への関心が高く,熱心な議論が繰り広げられました。
(丸山 岳彦)
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。