第38号(2009年1月1日発行)
『国語年鑑』は昭和29(1954)年の創刊以来,時代の流れや利用者の声に応じて内容・構成を変えながら,半世紀以上にわたって,日本語の研究情報に関する基礎的な文献として重用されてきました。その2008年版を,このほど刊行しました。
○第1部「動向」
第2部の文献目録,及び本研究所の「ことばに関する新聞記事見出しデータベース」を資料として,分野別の全体比の推移に注目し,動向の概観と変化の傾向の分析を行いました。「刊行図書の動向」「雑誌文献の動向」では過去10年間の文献データ,「総合雑誌記事の動向」「新聞記事の動向」では過去6年間の記事データに基づき,多くの表やグラフを使って分析しています。
○第2部「文献」
2007年中に発表されたものを中心として,刊行図書や,学術雑誌に掲載の文献,そして総合月刊誌の特集・連載・対談のうち,日本語に関するものの目録をまとめました。図書(約1,350件)と雑誌文献(約4,300件)については,利用しやすいよう分野別に掲げています。加えて,図書・雑誌・総合月刊誌の発行所のデータも掲載しました。
○第3部「名簿」
日本語にかかわりの深い個人や学会・団体等の情報を掲載しています。
〇索引
第2部のうち「刊行図書一覧」「雑誌文献一覧」についての著編者名索引です。
○付録CD-ROM
第2部のうち「刊行図書一覧」「雑誌文献一覧」のデータを,PDFファイルとテキストファイルの2種類の形式で収めました。
*御購入に関するお問い合わせ先:大日本図書(03-5940-8679)
*『国語年鑑』ホームページ:http://kokken.go.jp/katsudo/kanko/nenkan.html
*2008年12月/大日本図書/冊子(A5判横組み674ページ),CD-ROM/税込8,085円
『日本語教育年鑑』は国内外の日本語教育の現況や日本語教育研究の動向についての情報を提供し情報交流の基盤となることを目指して 2000年に創刊されました。9号目となる2008年版を10月に刊行しました。
○第1章特集「生活者としての外国人のための日本語」
日本国内に在住する「生活者としての外国人」を取り巻く状況は,今,新たな局面を迎えています。この特集では,受容する側である日本社会の現況,日本語教育体制の整備に向けた問題点,実質的な生活の場となる地域での日本語教育の体制整備の在り方,生活者として暮らす上で必要となる日本語の内容やその測定評価等についての考え方が述べられています。
○第2章「日本語教育の動向(2007年度)」
例年通り日本語教育関係機関・団体・省庁の年度活動報告を掲載しています。
○第3章「資料」
2006年4月から2007年3月の間に発行された日本語教育関係論文の書誌情報と,日本語教育関係の平成19年度文部科学省科学研究費補助金採択課題を掲載しています。
*御購入に関するお問い合わせ先:くろしお出版(03-5684-3389)
*日本語教育ネットワーク:http://www.kokken.go.jp/nihongo/
日本語教育関係論文の書誌情報,科研費採択課題を検索できます。その他各種情報の入手先についても掲載していますので併せて御覧ください。
*2008年10月/くろしお出版/A5判横組み319ページ/税込4,410円
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。