テレビだけでは伝えきれない政治の舞台裏や隠れたエピソードなどを伝えるWEBマガジン『NHK 政治マガジン』の特集記事に、国立国語研究所の間淵洋子特任助教(言語変化研究領域)が登場しました。
記事のタイトルは「世界から『ヴ』が消える」。政府の日本語国名表記から『ヴ』がなくなることを知ったNHK 小泉知世 記者が、外国の日本語名の決め方や外来語表記の歴史を探っていくという「外来語表記」をめぐる興味深い記事です。記事内で間淵特任助教は、明治時代から現代までの外来語表記の歴史を説明しています。
サイト名 | WEBマガジン『NHK 政治マガジン』(NHK) |
記事タイトル | 「世界から『ヴ』が消える」 |
URL | https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/15156.html ※リンク先で記事をお読みいただけます。 |
登場する 研究者 |
間淵洋子特任助教(言語変化研究領域) |
そもそもは、国名表記から『ヴ』がなくなるという内容だったのですが、全ての『ヴ』が消滅すると勘違いした人も多く、思わぬ反響を呼んでしまったようです。
「この世界から『ヴ』が消える?…だと?」
「エヴァンゲリオンが、エバンゲリオンに?これはちょっと…。」
「Jリーグに『ヴ』を使う所多いよな。これが加速すると、ヴェルディ、ヴィッセル、ヴァンフォーレ、ギラヴァンツ…どうなるんだ?」
なぜ私たちは、『ヴァ』『ヴィ』『ヴ』『ヴェ』『ヴォ』の表記が『バ』『ビ』『ブ』『ベ』『ボ』に変わるだけで、こんなにも戸惑ってしまうのでしょうか?
その答えのひとつとして、『熊本ヴォルターズ』のブログ記事をご紹介します。熊本ヴォルターズは熊本を本拠地とするプロバスケットボールチームで、今までも、いたるところで「 “ボ” じゃなくて “ヴォ” です」と言い続けて来られた、いわば『ヴ』の当事者です。今回の『ヴ』問題についてもファンの間で動揺が広がったということで、間淵特任助教宛にお問い合わせをいただきました。
間淵特任助教の回答から、固有名詞に『ヴ』の表記が好まれるのには理由があり、名前を付ける側にとっては狙いがあることを読み取っていただけるかと思います。どちらの記事も面白いので、みなさま、ぜひ読んでみてくださいね。
『熊本ヴォルターズ』のみなさま、日本語表記の奥深さ、面白さは感じていただけたでしょうか? これからも堂々と『ヴォ』をお使いになってください。
サイト名 | KUMAMOTO VOLTERS(熊本ヴォルターズ) |
記事タイトル | ニュース : 「熊本ヴォルターズ」は「熊本ボルターズ」に改名しなければならないのか問題について |
URL | https://www.volters.jp/news/detail/id=12608 ※リンク先で記事をお読みいただけます。 |
登場する 研究者 |
間淵洋子特任助教(言語変化研究領域) |