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2020.04.14 2020年04月14日 マスメディア掲載

『NIHU Magazine』に方言版異言語脱出ゲームの開発秘話が掲載されました

2020年2月9日(日)に成城大学で開催され、大成功をおさめた方言版異言語脱出ゲーム 「紡がれるもの~おじぃとおばぁと僕の物語~」(主催:人間文化研究機構 国立国語研究所、コンテンツ企画・提供:一般社団法人異言語Lab.)。琉球方言を話す架空の “いしー島” を舞台に、過去にタイムワープしてしまった「僕(参加者)」は、多くの謎に挑戦しながら現在へと脱出を図るというストーリーでしたが、「方言」×「脱出ゲーム」という着想や世界観はどこから来たのでしょうか?

新永悠人先生、中川奈津子先生、山田真寛先生
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構が発行している『NIHU Magazine』に、このゲームを企画した新永悠人氏(国立国語研究所 人文知コミュニケーター [開催当時])のインタビューが掲載されました。大変興味深い裏話となっていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

『NIHU Magazine』――方言版異言語脱出ゲーム開発秘話

掲載サイト 『NIHU Magazine』 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
記事タイトル vol.051 – 人文知コミュニケーターにインタビュー!新永悠人(にいなが ゆうと)さん
URL https://www.nihu.jp/ja/publication/nihu_magazine/051
登場する研究者 中川奈津子、山田真寛(言語変異研究領域)
新永悠人(人文知コミュニケーター [開催当時])

写真でふり返る 方言版異言語脱出ゲーム「紡がれるもの~おじぃとおばぁと僕の物語~」

参加者用の名札とブーゲンビリア
ポスターに導かれて会場に着くと、ここはハイビスカスの咲き乱れる南の島。 抽選で選ばれた参加者は4人ずつ10のグループに振り分けられており、みんなで力を合わせて謎を解いていきます。
説明用の映像オープニング
さあ、始まりました。 このゲームのために作られたオリジナル映像には、「僕」そして島の青年と女性が登場します。 あの二人はもしかして昔のおじぃとおばぁ?! なんとかふたりをくっつけないと、このままでは未来が変わって「僕」が消滅してしまう。急いで謎を解き、現在に戻らなければ。
問題を解く参加者(女性4名)
これは何を意味してる?どう解くんだろう? 今回の脱出ゲームは、三つの島の方言のしくみを理解しながら謎解きができるように工夫されています。どのチームも初対面とは思えないチームワークで謎に挑んでいきます。
別の部屋
謎が解けたら急いで次の部屋へ。提示した答えが正解なら門番が通してくれます。
ヒントの部屋
方言を使った謎解きとは言うものの、出題パターンは様々なので一筋縄ではいきません。解き方を考えるのもゲームの醍醐味です。
※ネタバレを含むため画像を編集しています。
質問に答える新永悠人先生
わからないことは島民に尋ねてもOK。それぞれの島の方言で答えてくれますよ(あまー島民に扮しているのは新永先生。あまー島のモデルは奄美大島です)。
菊永ふみさん
このゲームの構成から運営までを手掛けた異言語Lab.の代表、菊永ふみさんです。菊永さんは視覚言語(手話)を母語とするろう者です。
みなさん、だんだんと島の方言に慣れてきた様子です。覚えた方言を使って積極的に質問をする参加者も。 よなー島民に扮した山田真寛先生からは、モデルとなった島の文化を体験できる演出もありました(よなー島は与那国島がモデルです)。
質問に答える新永悠人先生と、参加者を応援する中川奈津子先生、山田真寛先生
ラストスパート! 制限時間内に解き終わるように急いでください。 中央で応援しているのは、いしー島民に扮した中川奈津子先生(いしー島は石垣島がモデルです)。
成功?失敗?
みんな脱出できたかな? この日、成功したのは10チーム中4チームでした。一緒にスマホで記念写真を撮って帰りましょう。
スタッフ集合写真
次回の企画があれば、ぜひみなさんも参加してくださいね。

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