国立国語研究所の石黒圭 教授(日本語教育研究領域)による本書『一目でわかる文章術』は、見やすい文章の基本を、記号、文字、レイアウト、文章構成、感覚表現の五つの観点から学ぶ本です。「文章は「見た目」で決まる」という大胆なサブタイトルは、ただ単に「見た目」さえよければそれでいいという意味ではありません。本書が伝えているのは、情報があふれるこの時代、文章は見やすく書かないと中身を読んでもらうことすらできませんよ、という石黒先生からのメッセージです。気負わずに文章術が学べる一冊です。
著者 | 石黒 圭 (編・著) 青木優子・井伊菜穂子・岩崎拓也・赫楊・田中啓行 (著) |
出版社 | ぱる出版 (出版社の詳細ページへ) |
出版年月日 | 2020年3月10日 |
ISBNコード | ISBN 978-4-8272-1221-1 |
価格 | 1,400円+税 |
目次 | 第1部 記号を駆使する
第2部 文字を使い分ける
第3部 レイアウトを操る
第4部 文章構成を整える
第5部 感覚表現を洗練する
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文章は「書く」ものではなく「見せる」ものである! ―日本語学の第一線の研究者たちが、これからの文章の書き方を大胆提案。「魅せる」「映える」「惹きつける」文章の秘訣を公開します。レイアウトにも徹底的にこだわり、まさに「見せる」本に仕上げた本書。メール、報告書、企画書、プレゼン資料など、ビジネスのあらゆる場面で役に立つ一冊です。(石黒圭『一目でわかる文章術』/ぱる出版)
石黒圭
ISHIGURO Kei
いしぐろ けい●国立国語研究所 日本語教育研究領域 教授、一橋大学大学院言語社会研究科 連携教授。
一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了(1999年)。博士(文学)(2008年)。
1999年、一橋大学留学生教育センター(現・国際教育交流センター)にて16年間日本語教育に従事。2013年一橋大学国際教育センター・言語社会研究科教授 。2015年に国立国語研究所に移り、日本語教育を研究することに集中するかたわら、連携先である一橋大学において大学院生の指導を行う。
専門分野は、文章論・談話分析(日本語学)、作文教育・読解教育(日本語教育)で、「読む」「書く」「聞く」「話す」という四技能の言語処理過程全般を研究している。
著書は単著のみで21冊、共編著を合わせると38冊に及ぶ。代表作に『よくわかる文章表現の技術(全五巻)』明治書院、『文章は接続詞で決まる』『「読む」技術』『日本語は「空気」が決める』『語彙力を鍛える』『段落論』光文社、『論文・レポートの基本』『形容詞を使わない 大人の文章表現力』日本実業出版社、『大人のための言い換え力』NHK出版がある。