国語研の窓

第7号(2001年4月1日発行)

独立行政法人国立国語研究所の出発

国立国語研究所は、2001年4月から、文部科学省の外局である文化庁の所轄機関から、独立行政法人国立国語研究所に移行しました。

1948年12月に、国語及び国民の言語生活に関する科学的な調査研究を行い、あわせて国語の合理化の確実な基礎を築くための事業を行う機関として設置され、今日まで半世紀余り、着実に任務を遂行してきました。所内外との共同研究や大規模な調査研究を展開して各種の研究成果を公表するとともに、これらに基づき国の国語施策の策定に寄与してきたと自負しています。

独立行政法人に移行したのちは、これまで以上に、国民の皆さんとの接点を求めながら、業務の効率化や情報公開等に積極的に取り組んでいきます。

独立行政法人国立国語研究所は、国語及び国民の言語生活に関する研究を行う機関として、また、外国人のための日本語教育の振興を図る機関として、期待に応えられるよう、新しい歩みを始めました。

独立行政法人国立国語研究所の3部門

【研究開発部門】
研究開発部門においては、国語及び国民の言語生活に関する科学的な調査及び研究並びにこれに基づく資料の作成及び公表を行う。

【日本語教育部門】
日本語教育部門においては、外国人に対する日本語教育に関する科学的な調査及び研究並びにこれに基づく資料の作成及び公表、外国人に対する日本語教育における教材、教具の開発に関する調査、研究、提供、及び外国人に対する日本語教育に従事する者及び従事しようとする者に対する研修を行う。

【情報資料部門】
情報資料部門においては、国語及び国民の言語生活に関する情報及び資料並びに外国人に対する日本語教育に関する情報及び資料に関する科学的な調査及び研究を行い、これに基づく情報、資料を収集し、整理し、及び提供、公表する。

『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。