第31号(2007年4月1日発行)
表紙の写真は,沖電気社製の「漢字テレタイプライター」のキーボードです。全体では右の写真のような形をしています。
これは大型電子計算機に漢字情報を入力するための機械で,キーボードとペダルとの組み合わせで,一つのキーから4種類の文字が入力できました。入力データは紙テープにパンチングされて記録されます。
電子計算機が導入されたのは昭和41年で、まだ理系の研究室でも計算機を持つことが珍しかった時代ですが,国語研究所ではこうした機器を活用し,どのような語彙(ごい)が多く使われているかを分析するなど,計量言語学と呼ばれる分野の確立に貢献しました。
『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。