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2019.11.13 2019年11月13日 書籍

書籍紹介『明解方言学辞典』

研究者ではないけれど方言に興味があるという方のために、国立国語研究所の木部暢子 教授(言語変異研究領域)が編集した『明解方言学辞典』をご紹介します。

明解方言学辞典 書影

編集 木部暢子
執筆者一覧 青井隼人(*)、阿部貴人、有田節子、有元光彦、五十嵐陽介、井上優、大槻知世、大西拓一郎、小川俊輔、菊澤律子、衣畑智秀、木部暢子、小西いずみ、相良啓子、佐々木冠、笹原宏之、重野裕美、渋谷勝己、下地理則、白岩広行、白田理人、高木千惠、高田三枝子、當山奈那、トマ・ペラール、友定賢治、中川奈津子、中西太郎、新永悠人、野間純平、林由華、原田走一郎(*)、日高水穂、平子達也(*)、松浦年男、松倉昂平、山田真寛(*)、鑓水兼貴、横山晶子
(*は編集協力者)
出版社 三省堂 (出版社の詳細ページへ
出版年月日 2019年4月20日
ISBNコード ISBN 978-4-385-13579-3
価格 1,800円+税

出版社の紹介文より

はしがき

本辞典は、各地域のことば(方言)を調査・研究するときに知っておきたい概念や用語、必要な事項をできるだけ分かりやすく解説したものです。これまで、各地の方言を集めた、いわゆる方言語彙集やフィールドワークの方法を解説した書籍はいくつかありましたが、方言学に特化したコンパクトな辞典はありませんでした。(中略)

本辞典は、すでに刊行されている『明解言語学辞典』を参考にしています。大きさがハンディーで、フィールドワークに持っていくのにちょうどいいこと、見出しがすべてページの上に来ていて、引きやすくなっていること、各項目の記述が半頁から2頁の間でコンパクトにまとめられていることといった体裁上の特徴もさることながら、最も参考にしたのは、「近年急速に研究が進んだ分野の新しい概念も多く取り入れられ」ている点です(『明解言語学辞典』「はしがき」より)。方言の分野でいうと、近年の琉球諸方言の研究成果には目を見張るものがあります。本辞典では、これらを積極的に取り入れました。(中略)

本辞典が各地のフィールドワークで使われることを願っています。

2019年2月  木部暢子