国立国語研究所「日本の消滅危機言語・方言の記録とドキュメンテーションの作成」プロジェクトと人間文化研究機構広領域連携型プロジェクト「方言の記録と継承による地域文化の再構築」は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の LingDy3 (※1)プロジェクトと共同で、2018年5月28日(月)と6月4日(月)に、弘前大学で連携授業「地域文化振興実習」を行いました。
この授業は、弘前大学 人文社会科学部 文化創生課程 文化資源学コースで開講されている「文化の魅力を発見し、発信することが出来る人材や地域の文化振興に貢献する人材を育成する」ことを目的とする授業の一つで、2018年8月に実施するむつ市方言調査の事前研修も兼ねています。
文化資源学コースの詳細は、以下のサイトでご覧いただけます。
https://human.hirosaki-u.ac.jp/facultycourse/1/
授業の受講生は11名。講師は5月28日が品川大輔(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)、青井隼人(同 特任研究員/国立国語研究所特任助教)、6月4日が木部暢子(国立国語研究所 教授)で、次のような授業を行いました。
連携授業にあわせて、人間文化研究機構「可視化・高度化事業」で制作したモバイル型展示ユニットを弘前大学附属図書館に展示しました。授業のあと、図書館へ行き、方言の展示ブースを見学しました。
この展示は、人間文化研究機構「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」プロジェクトおよび「博物館・展示を活用した最先端研究の可視化・高度化」事業の一環として、5月28日(月)から6月15日(金)まで、モバイルミュージアム(※2)を用いて行われたものです。
講義と、講義に関連するコンテンツの展示を組み合わせることにより、複合的な学習方法の確立を目指しています。
(※1)LingDy3 – 多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(https://lingdy.aa-ken.jp/)
(※2)「モバイルミュージアム」とは「簡易移動型展示什器」のことです。モバイルミュージアムを用いれば、博物館の特別な展示室を使わなくても、大学の教室や行政機関のホールや会議室のような場所で、簡単に展示が可能になります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。