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2019.08.20 2019年08月20日 イベント報告

「ニホンゴ探検2019」ご来場ありがとうございました

7月20日に開催された『ニホンゴ探検2019』では、おかげさまで過去最高の380名の方のご来場がありました。スタッフ一同、心からお礼申し上げます。当日の様子を、みなさまからいただいたコメントとともにご紹介します。(アンケートより抜粋)

にほんご☆スタンプラリークイズ

はやわかりにほんごアクセント(平田秀)
「スタンプラリークイズは、係りの人の説明がわかりやすくて楽しかった。」「はじめてやったけれど、とてもおもしろくて、また行きたいと思いました。」

今年のアンケートでも、スタンプラリークイズは「面白かったコーナー」第1位に選ばれました。若手研究者による力作クイズと説明は、幅広い年代の方に楽しんでいただけたようです。

どんなようすが見えるかな(臼田泰)
「小2ではレベルが高いかと思ったが、ピッタリの部分もあって、とても良かったです。」

臼田先生のクイズは、参加者にオノマトペの分類を考えてもらうものでした。マグネットシートに印刷したイラストを渡されたお子さんたちは、イラストの状態にふさわしいオノマトペを答えたあと、「おと」「きもち」「うごき・かたち」のどれに当たるのかを考えてポスターに貼っていました。

蒙先生による中国語早口ことば
「ロシアのことばや中国のことばがおもしろかったです!」

蒙先生による「中国語早口ことば」は、予想を上回る人気でした。参加者はお手本の動画を見て、先生の身振り手振りに助けられながら、次々と中国語の四声に挑戦していました。とりわけ、小さなお子さんたちはすぐに上手に発音できていたので、先生も驚いていました。この身振りは、アメリカの心理学者が提唱した「全身反応教授法」を取り入れたものだそうです。

アイヌ語で数えよう(大島一、上村健太郎、𠮷川佳見)
「アイヌ語研究をなさっている𠮷川さんとイオマンテについてお話ができて良かった。こどもに日本のことばの多様性を伝えていくことが大切だと感じた。」

クイズを出題する先生との距離が近く、気軽に質問ができるのも「ニホンゴ探検」の魅力です。先生がたもイベントを楽しんでいるようでした。

辞書引きコーナー

国語研が誇る辞書の達人たちが教えてくれる「辞書の世界」。参加者の興味とレベルに合わせて多彩なコースが選べる上に、可愛いプレゼントもあり、非常に満足度が高かったようです。

参加者のワークシートを見守る柏野先生
「カルタやじ書を体けんするのがおもしろかったです。」「しらなかった字がいっぱいあって、おもしろかった。」「ふだん使うことばとかを辞書で調べるのが楽しかった。」
辞書コーナー
「辞書をたくさん引いたり、辞書をつくったりするのがおもしろくて、ずっと遊んでいました。」
「辞書をひくのが、とてもたのしかったです。ワークシートの中級と超級をやりました。中級はい外とかんたんだったけれど、超級はむずかしかったです。」

ワークシートを完成させてプレゼントを受け取る親子

どれにしようかな? 辞書引きのワークシートを解くと、先生たち手作りのキュートな ”おみやげ” がもらえました。なかでも、超級を解くともらえる「和綴じのメモ帳セット」はみんなのあこがれ。親子で真剣に広辞苑をめくる姿が見受けられました。

名前の文字にはどんな読みや意味があるのかな

「名前の漢字ワークシート」を解くと、書道師範の惠雅院萌光先生から「名前の漢字」の色紙がもらえました。

書家の先生に名前の漢字を書いてもらおう
「色紙に一字したためていただいたのが、有難かったです。」「自分のかん字をかいてくれてうれしかったです。大切にかざります。」

オノマトペカルタ取り大会
「辞書引きコーナーのかるたのところを、らい年、ぜったいにやってほしいです。」「オノマトペのカルタがたのしかった。またいきたいです。」

全国ことばの旅

全国ことばの旅では、サロン風の会場でゆったりくつろぎながら、三人の先生が開催するワークショップに参加してもらいました。

山田真寛先生

ことばのたびグッズ

山田先生によるワークショップは、沖永良部島の面白いオノマトペを集めた絵本『シマノトペ』の朗読で始まりました。会場では、絵本やキュートなオリジナル方言グッズの展示も行われました。

全国ことばのたび
「全国方言あるある、面白かった。」

桃と腿、同じ「モモ」だけど、近畿地方の方言ではどちらのアクセントで発音するでしょうか。中澤先生によるワークショップでは、方言のアクセントがクイズ形式で学べました。

三線を弾く中川先生
「全国ことばの旅で、さんしんがひけたのがうれしかったです。」

三線で上手に沖縄民謡を弾く中川先生。さすが石垣島方言の研究者!いつも島のみなさんと演奏しているに違いない、と想像して聴いていたら、実は、このイベントのために弾き始めたばかりだそうです。ワークショップでは、「ドラえもん」の主題歌を石垣島方言で歌ってくれました。

れきみんワークショップ

毎年、楽しいワークショップを出張開催してくれるれきみん(立川市歴史民俗資料館)さん。今回のテーマは「養蚕・おかいこ文化」ということで、機織り機や、養蚕用具を中心に展示が構成されており、たくさんの参加者でにぎわいました。

れきみんワークショップ 2019
かいこが食べる桑の葉を使ったワークショップ。

れきみんワークショップ(桑の葉スタンプ)
「くわの葉っぱをスタンプにして紙におしたときに、とてもきれいにおせて、うれしかったです。」「きょう、れきみんワークショップのところで、くわの葉のスタンプをしたのがたのしかった。」

機織り体験

れきみん展示(立川の養蚕とおかいこ文化)

ほかにも、
「なんちゃって理系でも、充分楽しかったです。」
「日本語はあらためて面白いと思いました。」
「はじめて参加しました。ことばや漢字を一だんとくわしくしれて、勉強になりました。係りの人が親切にくわしく説明してくれてうれしかったです。」
「日本語などのいろいろな言語を知れてとても面白かった。まだやれていないものもあったので、次はやってみたい。」

などなど、嬉しいおことばをたくさんいただきました。来年のニホンゴ探検にもぜひ来てくださいね!