7月20日に開催された『ニホンゴ探検2019』では、おかげさまで過去最高の380名の方のご来場がありました。スタッフ一同、心からお礼申し上げます。当日の様子を、みなさまからいただいたコメントとともにご紹介します。(アンケートより抜粋)
今年のアンケートでも、スタンプラリークイズは「面白かったコーナー」第1位に選ばれました。若手研究者による力作クイズと説明は、幅広い年代の方に楽しんでいただけたようです。
臼田先生のクイズは、参加者にオノマトペの分類を考えてもらうものでした。マグネットシートに印刷したイラストを渡されたお子さんたちは、イラストの状態にふさわしいオノマトペを答えたあと、「おと」「きもち」「うごき・かたち」のどれに当たるのかを考えてポスターに貼っていました。
蒙先生による「中国語早口ことば」は、予想を上回る人気でした。参加者はお手本の動画を見て、先生の身振り手振りに助けられながら、次々と中国語の四声に挑戦していました。とりわけ、小さなお子さんたちはすぐに上手に発音できていたので、先生も驚いていました。この身振りは、アメリカの心理学者が提唱した「全身反応教授法」を取り入れたものだそうです。
クイズを出題する先生との距離が近く、気軽に質問ができるのも「ニホンゴ探検」の魅力です。先生がたもイベントを楽しんでいるようでした。
国語研が誇る辞書の達人たちが教えてくれる「辞書の世界」。参加者の興味とレベルに合わせて多彩なコースが選べる上に、可愛いプレゼントもあり、非常に満足度が高かったようです。
どれにしようかな? 辞書引きのワークシートを解くと、先生たち手作りのキュートな ”おみやげ” がもらえました。なかでも、超級を解くともらえる「和綴じのメモ帳セット」はみんなのあこがれ。親子で真剣に広辞苑をめくる姿が見受けられました。
「名前の漢字ワークシート」を解くと、書道師範の惠雅院萌光先生から「名前の漢字」の色紙がもらえました。
全国ことばの旅では、サロン風の会場でゆったりくつろぎながら、三人の先生が開催するワークショップに参加してもらいました。
山田先生によるワークショップは、沖永良部島の面白いオノマトペを集めた絵本『シマノトペ』の朗読で始まりました。会場では、絵本やキュートなオリジナル方言グッズの展示も行われました。
桃と腿、同じ「モモ」だけど、近畿地方の方言ではどちらのアクセントで発音するでしょうか。中澤先生によるワークショップでは、方言のアクセントがクイズ形式で学べました。
三線で上手に沖縄民謡を弾く中川先生。さすが石垣島方言の研究者!いつも島のみなさんと演奏しているに違いない、と想像して聴いていたら、実は、このイベントのために弾き始めたばかりだそうです。ワークショップでは、「ドラえもん」の主題歌を石垣島方言で歌ってくれました。
毎年、楽しいワークショップを出張開催してくれるれきみん(立川市歴史民俗資料館)さん。今回のテーマは「養蚕・おかいこ文化」ということで、機織り機や、養蚕用具を中心に展示が構成されており、たくさんの参加者でにぎわいました。
かいこが食べる桑の葉を使ったワークショップ。
ほかにも、
「なんちゃって理系でも、充分楽しかったです。」
「日本語はあらためて面白いと思いました。」
「はじめて参加しました。ことばや漢字を一だんとくわしくしれて、勉強になりました。係りの人が親切にくわしく説明してくれてうれしかったです。」
「日本語などのいろいろな言語を知れてとても面白かった。まだやれていないものもあったので、次はやってみたい。」
などなど、嬉しいおことばをたくさんいただきました。来年のニホンゴ探検にもぜひ来てくださいね!