みなさんが高校時代に使っていた数学の教科書を思い出してみてください。説明文に使われていた読点は「,」(コンマ)だったでしょうか。それとも「、」(テン)でしたか。
いきなりの質問に戸惑われた方には申し訳ありません。1952年にできた「公用文作成の要領」に基づき、横書きの学校教科書では「,」(コンマ)を使用している例が多いそうです。けれども、今、文化審議会国語分科会は横書きの公用文における読点を「,」(コンマ)から「、」(テン)へと変更する提案を打ち出しています。審議結果によっては教科書の表記が変更されるかもしれませんね。
2020年12月27日付の『朝日新聞デジタル』に、国立国語研究所の岩崎拓也 特任助教のコメントが掲載されました。この横書きの「,」(コンマ)がいつ日本語の文章に現れ、なぜあまり普及しなかったのかを推察しています。私たちの身近にある「句読点」の話題です。ぜひ読んでみてくださいね。
掲載サイト | 朝日新聞デジタル(2020年12月27日) |
記事タイトル | 公用文の横書きのコンマ、時代遅れ? 68年後の見直し案 |
URL | https://www.asahi.com/articles/ASNDQ4V3BND4UCVL011.html |
登場する 研究者 |
岩崎拓也 (日本語教育研究領域) |