国語研の窓

第34号(2008年1月1日発行)

表紙のことば

「就学前児童の語彙力調査」で使用したおもちゃ

 「就学前児童の語彙(ごい)力調査」で使用したおもちゃ
「就学前児童の語彙(ごい)力調査」で使用したおもちゃ
「就学前児童の語彙(ごい)力調査」で使用したおもちゃ

表紙の写真は,幼児が小学校入学までにどれだけの文字力・語彙(ごい)力・文法能力・コミュニケーション能力などを習得するかを,全国的な視野でとらえようと行なった「就学前児童の言語能力に関する全国調査」(昭和42~44年度)で使われた実験用具の一部です。こうした実験用具を「刺激材料」と呼びます。

2台の自動車を使った実験では,向きを変えながら位置関係を変化させ,<前・後ろ>という空間を示すことばの理解を確かめました。ホース・リボン・手帳・ブロックを使った実験では,「長くて太いホース」「厚くて大きい手帳」「長くて広いリボン」などのように,物の性質と状態を表すことばを幼児が正しく理解して使うことができるかを調べました。 この他にも刺激材料として使われた絵カードを保存しています。

(情報資料部門 資料整備グループ)

『国語研の窓』は1999年~2009年に発行された広報誌です。記事内のデータやURLは全て発行当時のものです。